技術革新によって21世紀の機械式腕時計は精度・パワーリザーブ・機能が飛躍的に上昇しています。
最新の技巧によって新作を絶え間なく生み出す、名門から新鋭まで世界の腕時計ブランドになる伝統とスピリットを宿すモデルがここにあります。
本格機械式腕時計を買う上で覚えておくべき人気の10大腕時計ブランド。
・ROREX「ロレックス」
・SEIKO「セイコー」
・Patek Philippe「パテックフィリップ」
・JAEGER LECOULTRE「ジャガー ルクルト」
・BREITLING「ブライトリング」
・IWC「アイ・ダブリュー・シー」
・OMEGA「オメガ」
・ZENITH「ゼニス」
・PANERAI「パネライ」
・TAG HEUER「タグ・ホイヤー」
なかでもいま、最も手に入れるべきモデルを腕時計を代表する10大ブランドから選出しておすすめ腕時計の神機10を紹介します。
絶対にハズレのない本格機械式腕時計選び!今購入するならこの10モデルがおすすめです!
ロレックス コスモグラフ デイトナ
ロレックス悲願の完全自社製クロノグラフ・ムーブメントを搭載したスポーツ系ロレックスのフラッグシップ。
2000年に誕生以来、新型ブレスの採用やムーブのヒゲゼンマイが耐久性に優れたパラクロム性になるなど、絶え間なく細部へのリファインを続けています。
ロレックス コスモグラフ デイトナのおすすめ理由
とくに日本でも絶大な人気を誇るスポーツ・ロレックスのフラッグシップ。
正規店で品不足、並行店ではプレミアム価格だが、すなわち需要が極めて強いとの証です。
セラミックベゼル仕様の2016年新作のほうが、しばらくは注目度が高いかもしれませんが、新作の登場で生産終了となった現行116520は、今後さらなるプレミアム化も期待できるモデルです。
Ref.116520
正規価格:124万2000円
並行相場:154万8000円
ねじ込み式のリューズとプッシュボタンを採用することにより、クロノグラフながら100m防水を実現しています。
計測に使う前には、ねじ込みを緩める必要があります。
2008年に改良された現行ブレスレットです。
堅牢性と高級感が大幅に向上しました。
こうして熟成を続けるロレックスはリセールバリューが他のブランドに比べて抜群に高いのが特徴です。



グランドセイコー メカニカル ハイビート36000
毎時3万6000振動のCal.9S85が一番の魅力です。
耐久性の問題にも対処済で、ガンギ車の歯先は潤滑油を保持しやすい形状に改良し、ヒゲゼンマイには耐衝撃性が約2倍、耐磁性が約3倍の新開発素材を使用しています。
伝統のセイコースタイルにまとめ上げています。
しかも、55時間のパワーリザーブです。
グランドセイコー メカニカル ハイビート36000のおすすめ理由
日本ブランドらしい真面目な作り込みが、ここ数年、時計ファンから高く評価されています。
ザラツ研磨によるケースの美しい鏡面仕上げや、毎時3万6000振動にして耐久性十分な高精度ムーブメントなど、質実剛健なドイツ時計とも異なる独自の魅力を備えています。
華やかさのない地味なデザインが弱点だが、末永く使うには逆に飽きないデザインともいえます。
グランドセイコーの中でも機能、仕上げ、デザインなど最もバランスの良い一本です。
Ref.SBGH001
正規価格:65万円
平面とシャープなエッジを残したまま鏡面に仕上げる「ザラツ研磨」はハイクオリティの証しとなっています。
熟練職人の技が必要とされる、美しくも高度な研磨方法です。
約40年振りに新開発した毎時3万6000振動のCal.9S85。
ハイビート化により姿勢差による精度差や日差のばらつきを抑え、衝撃に強く、安定した高精度を実現しています。
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パテックフィリップ ノーチラス
ラグジュアリーウオッチといえば金無垢が当然だった時代に、ジェラルド・ジェンタの傑作デザインをまといSS製の高級時計として誕生しました。
流麗な八角ベゼルと左右のヒンジが特徴的です。
また、シースルーバックとなっています。
パテックフィリップ ノーチラスのおすすめ理由
天才デザイナー、ジェラルド・ジェンタの傑作です。
分厚いサテン仕上げのラグや、ヒンジが左右に飛び出した意匠が、強烈な個性を主張しています。
初心者にはカラトラバを推す記事やコメントが多いですが、軽量&シンプルすぎて物足りない恐れがあります。
その点、パテックフィリップ ノーチラスなら満足感は高いでしょう。
Ref.5711/1A
正規価格:301万3200円
並行相場:315万円
パテックフィリップ ノーチラスの伝統にしてシンプルなギョーシェ装飾を施すダイヤルデザインを継承しています。
厚さ8mm台のスタイリッシュなオクタゴンケースは、時計史に残る傑作と言われています。
シースルーバック仕様で、精微に組まれた自動巻きムーブメントを楽しめます。
伝統的な仕上がりに到達すると同時に、120m防水を実現しています。
ジャガールクルト レベルソ・クラシック
「レベルソ」は、ポロ競技中に風防を守るため、1931年に考案された、逆転式ケースを備える角型時計です。
その正統的な後継機dある手巻きの「クラシック」は定番中の定番です。
また、30mの防水を備えています。
ジャガールクルト レベルソ・クラシックのおすすめ理由
1931年に誕生したロングセラー、レベルソが最近フルモデルチェンジを受けました。
アール・デコを象徴とする幾何学的なデザインと反転ケースは新コレクションに受け継がれたが、ほとんどが自動巻きとなり、SSの手巻きモデルはレベルソ・トリビュート・デュオのみです。
このレベルソ・クラシックは、新作と比べてもシンプルな意匠が際立つ手巻きモデルです。
今後、新品では手に入らなくなるでしょう。
もちろんコストパフォーマンスも良く見つけたら即決しても損はないと思います。
Ref.Q250.84.10
正規価格:59万4000円
並行相場:46万8000円
縦38.5mm×横23.05mm×厚さ7.1mmの小ぶりサイズだがフィッテイングは決して悪くはありません。
伝統と気品を漂わせる文字盤デザインのセンスも良いです。
晴れのニュース日用に持っていたい1本です。
フルメタルケース。
反転させて裏側にはオリジナルで刻印を施すこともできます。
この時計は、結納返しの需要も多いといわれています。
上品なレザーストラップとメタルのマッチングの良さはさすがです。
ジャガー ルクルトについてはこちらの記事もご覧ください。
関連:ジャガー ルクルトしている芸能人って誰よ?これがオススメ7選の評価だ!
ブライトリング クロノマット44
1984年の誕生以来進化を続け、5年かけて自社開発した「キャリバー01」を2010年に搭載した航空時計のフラッグシップ。
タブからタブにかけてスロープを描く独自形状のベゼルや、スクエア型の立体加工が施されたダイヤルなど、機能的で優美な意匠にあるれています。
ブライトリング クロノマット44
横に並べると、スピードマスターやデイトナがチープに見えるほど、とにかくケースとブレスの質感が圧倒的です。
ブライトリングの中でも、高級感は一番です。
最近の円高で、正規価格が少し下がり税込で100万円を切っています。
ネームバリューではデイトナに負けるが、製品自体のクオリティは決して負けてはいません。
Ref.A001 B67PA
正規価格:99万3600円
並行相場:62万8000円
ケースは43.5mm径×16.5mmとかなりのボリュームだが、ケースやブレスの重量バランスが良く、また手首に沿った裏蓋とラグの形状のためフィット感は良いです。
文字盤の中央はスクエア型のギョーシェ加工が施されており、丸いケースの中に力強さを演出しています。
サファイアクリスタルには両面無反射コーティングが施されています。
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IWC ポルトギーゼ・オートマティック
耐磨耗性に優れたセラミック製部品の採用によりペラトン自動巻き機構の精度が大幅に向上しました。
香箱が2つに増えたことにより、7日間の驚異的なパワーリザーブを実現しています。
IWC ポルトギーゼ・オートマティック
気品あふれるロングセラーが、2015年にリニューアルを受けて完成度を増しました。
自動巻きで7日間パワーリザーブなら、日常使用ではほとんどゼンマイの巻き上げ不足を意識することはなさそうです。
消耗しやすい部分にセラミックを使用したムーブメントやドーム型となったサファイアクリスタルなど、外も中も隙がありません。
ちなみに、同じポルトギーゼでも縦2つ目のクロノブラフは、自社ムーブではなく汎用ムーブを使っているため価格が安くなっており、機械的な魅力もそれだけ少ないです。
Ref.IW500704
正規価格:99万9000円
並行相場:64万8000円
シースルーバックからは、ローターがスリムになり、コート・ド・ジュネーブ装飾など、IWC自社製ムーブCal.52010を鑑賞できます。
シンプルでありながら美しく、均整のとれた文字盤は白眉のデザインです。
伝統を受け継ぐこの上品なアイコンにふさわしい、ブラックのアリゲーター・ストラップが用いられています。
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オメガ スピードマスター プロフェッショナル
1967年誕生以来、文字盤外周のタキメータ―付きベゼルや文字盤内のインダイヤル配列など、基本デザインを受け継ぐオメガの頂点クロノグラフです。
1969年に人類初の月面着陸に同行したほか、アポロ13号を救うなど数々の伝説を残しています。
オメガ スピードマスター プロフェッショナルのおすすめ理由
基本デザインが変わらない、オメガの定番モデルです。
他の自動巻きスピードマスターやシーマスターがどんどん進化しているなか、あくまで昔のままの手巻きムーブメントを搭載しています。
人類初の月面着陸に同行するなどの偉大な伝説を受け継いでいます。
Ref.311.30.42.30.01.005
正規価格:55万800円
並行相場:34万円
1957年に誕生した初代スピードマスターはブロードアロー型の針が特徴的だったが、、その意匠は別のスピードマスターに受け継がれ、この手巻きはシンプルなペンシル型を採用しています。
最初の自動巻きスピードマスターのブレスレットはコマがネジ留めだが、この手巻きモデルはコマがピン留めです。
そのためコマとコマの隙間にばらつきがあり、稀に腕の毛が挟まれることもあります。
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ゼニス エル・プリメロ クロノマスター1969
1969年に誕生した初代エル・プリメロ搭載モデルと同じカラーでインダイヤルを彩りました。
文字盤の小窓からはエル・プリメロ4061の毎時3万6000振動のテンプの鼓動を楽しむことができます。
ちなみに、自動巻きで100m防水です。
ゼニス エル・プリメロ クロノマスター1969のおすすめ理由
毎時3万6000振動のエル・プリメロが最大の魅力です。
腕に装着したまま、文字盤からその動きを眺められるのはメカ好きにはたまらないでしょう。
初代モデルの意匠を受け継ぐカラーインダイヤル仕様か、シンプルなブラック文字盤仕様か、オフィスの雰囲気で目立っても良いなら前者をおすすめします。
Ref.03.2040.4061/69.C496
正規価格:99万9000円
並行相場:64万8000円
1969年1月に初公開されたエル・プリメロはエスペラント語で「第一の」という意味を持ちます。
その名のように、毎時3万6000振動の高速ムーブメントは、世界初の一体型自動巻きクロノグラフとして賞賛され、現在も量産型機械式キャリバーとしては世界最高の精度を誇ります。
適度に立体的で視認性に優れたシンプルな文字盤デザインが秀逸です。
9時位置から常に見える毎時3万6000振動の美しいムーブメントが、まるでアクセントのように存在感を高めています。
クロノマスターはキャリングアームをクロノの動力伝達装置として採用しています。
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パネライ ルミノール1950 3 デイズ
オリジナルの軍用時計と同じ47mm径に、自社製手巻きP.3000を搭載しています。
二層構造のダイヤルにベージュ色の夜行を採用して、クラシックに仕上げています。
パワーリザーブ表示は裏スケ側で確認します。
パネライ ルミノール1950 3 デイズのおすすめ理由
かつての勢いが落ちてきたパネライだが、そのぶん店頭在庫も増え、欲しいモデルが探しやすくなりました。
自社製ムーブメントのラインナップが増え、人気は自動巻きから手巻きに移行しています。
ケース厚が適度に抑えられるし、ローターがないためムーブメントの美しさも際立ち、価格的にもやや割安となっています。
Ref.PAM00372
正規価格:101万5200円
並行相場:74万8000円
毎時2万1600振動のゆったりとしたテンプの動きを裏スケから楽しめます。
初代ラジオミールからルミノール1950への過渡期的なケース形状も個性的です。
サンドイッチ構造の文字盤やリューズガードなど1950年代に誕生したパネライのスタイルが見てとれます。
風防がプレキシガラスという点に賛否はありながらも、重厚でクラシカルな表情は唯一無二の風格を感じさせます。
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タグ・ホイヤー カレラ1887 クロノグラフ
創業150周年を記念して開発された、振動ピニオン/コラムホイール式の自社製キャリバー1887を搭載しています。
リューズやプッシュボタンは非ねじ込み式のため、直観的に操作ができます。
タグ・ホイヤー カレラ1887 クロノグラフのおすすめ理由
セイコーの技術力(設計)をベースにした信頼性の高いキャリバー1887は購入するに値する秀作です。
それを搭載して大ヒットした、シンプルかつオーセンティックなモデルです。
同じムーブメントをスケルトン加工にしてキャリバー ホイヤー01と称する新ムーブメント搭載モデルが2015年に登場し、今年はさらにバリエーションが増して主力コレクションとなったが、従年のホイヤー社の伝説や雰囲気が好きな人には、ぜひカレラ1887 クロノグラフを選んでほしいです。
Ref.CAR2111.FC6266
正規価格:52万9200円
並行相場:23万8000円
インダイヤルは30分積算計、スモールセコンド、12時間積算計の縦3つ目に配置されています。
2つに見える目盛り枠もユニークです。
ダイヤル周辺にはタキメータ―を配置しています。
シースルーバックのため、キャリバー1887の精鍛な動きと仕上げを堪能できます。
ちなみに「1985」は同社がクロノグラフの伝達機構・振動ピニオンを開発した年に由来しています。
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購入してから後悔しない、本当に納得できる腕時計を見つけるために、これまでおすすめ理由をお話ししました。
参考にして頂けたら幸いです。
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