「ちゃんこ」の由来は、江戸時代、力士が長崎巡業した際に知った中国料理、チャンコウという鍋料理にあるといわれています。
コウは中国語で鍋のことです。
今は肉の種類にこだわらないが、最初は縁起をかついで、二本足で立つ鶏を用いていたそうです。
今回は、「ちゃんこ鍋」とは?お相撲さんの食事を家庭でも味わおうについてお話しします。
ちゃんこ鍋の歴史と作り方
ちゃんこは、力士たちの栄養源です。
したがって、バランスのとれていることが重要です。
毎日の食事ということを考えると、材料によって目先の変化をつけることが、種類の豊富さ
へとつながっていったと考えられます。
伝統的なちゃんこを出す「川崎」(1937年創業)では、だし汁はソップ炊きです。
相撲の世界では太った力士をアンコウ形、やせた力士をソップ形といいます。
ちゃんこのだしは鶏ガラでとるためにソップ炊き、これに酒、醤油などで調味します。
主な材料は、魚介類に比べて昔はご馳走だった鶏のモモ肉です。
味にコクを出すための砂肝、レバーなど入れます。
繊維質としてゴボウ、おなかの掃除をしてくれるシラタキ、植物性タンパク質として油揚げ。他にネギ、三つ葉、大根など。
だし汁が煮立ってきたら、鶏肉、レバー、砂肝などを先に入れ、ゆがいた大根、油揚げ、ゴボウなど野菜類を加えます。
ネギ、三つ葉は煮すぎないよう、食べる直前に入れます。
食べ方のルールは特になく、煮えたものから順番にいただくのがちゃんこ鍋の醍醐味です。
JRが国鉄と呼ばれ、両国駅が千葉、茨城方面への始発駅だった頃、にぎわった市場に入って来た新鮮な地鶏と野菜。
それらがちゃんこの源だったのです。
ちゃんこ鍋の一口メモ
水煮にしてポン酢で食べるちゃんこや、味噌仕立てにするちゃんこもあります。
両国界隈は相撲部屋とちゃんこ料理屋さんが多いです。
コメント