鍋を楽しんだあと、仕上げになにを食べるべきか。大きく3つに分かれると考えます。
ご飯を入れて雑炊、あるいはうどん。そばであっさりというのもあります。
材料のうまみがたっぷり溶け出しただし汁を、そのままにしておくのはもったいないですからね。鍋料理の正しいしめの雑炊・うどんの作り方「鍋の〆奉行になれる」ついてお話しします。
雑炊の歴史と作り方
雑炊の歴史は古く、たどっていけば7世紀に挽き白が伝来し、粉にした食物が食べられるようになったところから始まるといわれています。
粒から粉へ、硬い飯は水を加えてお年寄りや子供向けのやわらかい飯になり、やがて野菜や魚介類を加えた嗜好品になっていったわけです。
鍋のあとに雑炊にするか、うどんを加えるか、そばにするかはお好み次第といったところでしょうか。
お店「よし梅」が教える雑炊の作り方でポイントは、具を全部さらってしまうことだそうです。
「残っていると歯触りが悪くなります。そしてご飯はあくまでもさらりと仕上げるのがコツ」。
いっぽう、うどんを鍋に入れる場合はコシの強いものでなくてはいけないです。
煮ているうちに崩れるうどんはふさわしくないのです。
お店「よし田」のうどんは、ひと晩寝かせたじっくリタイプです。
「鴨鍋のような脂の強いものは、雑炊よりもむしろ、うどんやそばのほうが合います。具をきれいにさらい、うどんを加えて煮立たせます。薬味はきざみネギくらいであっさりと」
これらのほかにもうひとつ、熱いご飯に残り汁をかけてかきこむという汁かけ飯もあり、これもまたおつな味です。
鍋の〆 雑炊・うどん一口メモ
汁が沸騰してきたら、ご飯を加える。
汁から細かい泡が出てきたらニラを加える。
溶いた卵を箸を使ってまわしかけ、蓋をして火を止め、蒸らす。
ふっくらした雑炊のできあがり。
最近は鍋のあとにそばを入れるのも人気が高いです。
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