土用の丑の日ってなに?と思ったことありませんか?
しかも土用の丑の日にはウナギを食べてスタミナをつけると言われていますよね。
そんな「土用の丑の日」について歴史から見ていきましょう。
土用の丑の日にウナギを食べるという習慣は、江戸時代から始まったもの
土用という言葉から連想されるものといえば、やはり「土用の丑の日」。
しかし、土用というのは実は夏だけのものではなかった。
土用とは、四季のそれぞれの終わりの18日間をいいます。
つまり、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間のことです。
それが今では立秋(8月8日頃)の前の、つまり夏の土用18日間だけのことをいうようになりました。
7日20日頃が土用の入りで
土用の明けまでの18日間には必ず十二支の丑の日がめぐってきますから、その日が土用の丑の日になります。
だから年によっては2回、丑の日がある場合もある。
この日は、ウナギを食べるというのが習わしになっているが、さてこれはいつ頃からの風習なのだろう。
「土用の丑の日は、古来いちばん暑い日とされています。
この日、暑さを乗り切ろうとしてウナギのかば焼きを食べる習慣があります。
これは江戸時代、平賀源内という蘭学者が提唱したといわれています。
ウナギの脂肪とたんぱく質が、夏やせと夏バテに効果があるとして、知り合いのウナギ屋さんに「土用の丑の日」の看板を掲げたことに始まります。
「この日にウナギを食べると滋養がつく」と宣伝文句を考案したことから、江戸中に広まったと言い伝えられています。
土用干し、土用灸、土用餅など、土用にまつわる行事は数多くある
「土用干し」は
梅雨の間に湿気を吸った衣類を夏のカラッとした日に太陽のもとで干しましよう、というもので「虫干し」ともいいます。
でも、日本の夏は高温多湿で暮らしにくい季節。
だから、本当は土用の虫干しというのはあまりいいとは思えません。
けれど、なぜ土用干しが歳時記に出てくるかというと、今でこそ洗濯できる衣類は多いけど、昔は着物だけしかなく、簡単に洗えなかった。
だから汚れたまましまっておくことが多かったわけで、それで風を通して乾かしましょうということから、土用に虫干しするようになったと考えられます。
でも、実際は、2月頃の空気が乾燥している寒の時期にしたほうがずっと効果があるでしょう。
そういったふうに、歳時記も時代とともに生活の仕方に合わせて、合理的に変えていったほうがいいのでしょうね。
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